V字を考察する 

カテゴリ:2012年稲作

久しぶりにブログの更新が止まってしまいました

まっ常連のブログ読者ならすぐ分かりますよね。

そっその通り 泥酔で帰って来てバタンキューでした。


さて前から書きたかった事ですが、V字稲作についてです。

当ブログでへの字稲作の良いところを実践を交えてこんこんと書いてきました。

V字の悪口もとことん書いたつもりです。

だけどね、現在の主流はV字稲作なんですよね。

ブログを読んで下さる方達もほとんどがV字稲作のはず。

日本国中 流行ってるV字稲作を少し詳しく考察したいと思います。


なぜV字稲作なのか

それは田植え機による密埴栽培だからです。

V字稲作を考案したのは 農林省の研究者だった松島省三と言う人で

米作りでどうすれば多収出来るかを一生懸命研究した方でした。


収量を上げるには籾数を増やせばよいのは分かっていますが

籾数を増やすと登熟歩合が下がって減収すると言う相半関係がありました。

この松島さんが実験を重ねて得た答えが出穂33日前頃に窒素を切ってやれば

籾数を増やしても登熟歩合が下がらない事が分かってきました。

そして考えだされたのが、初期に密埴して元肥も与え

なるべく多くの茎数を確保しておいて、中期に窒素を切り

出穂前に穂肥を与えて登熟を上げる V字型の施肥体系でした。


一株2~3本植えの手植え時代から 田植え機による機械密埴時代に入る頃でしたので

この理論がピッタリとあてはまり主流の稲作法になったようです。



V字稲作の狙いは

短稈(ワラが短い) 短穂 多穂 です。

ワラを短くすることで倒伏に強くなるのは当然の事です。


そしてなぜ穂を短くしなければいけないかですが

稲の穂は2次枝梗の数が少ないほど登熟歩合が上がるとされています。

短い穂で2次枝梗をなるべく少なくして登熟歩合をよくしようとしてたんですね。

去年に一次枝梗と二次枝梗と言う記事で比較してました。

そして穂を短くした分 一穂の粒数が減少するので

坪あたりの穂数を増やして 総籾数を確保しようとしたわけです。


当ブログでも隣のV字稲作の田んぼは穂が短いとさんざん悪口を書きましたが

元々の狙いは短穂ですので、それで良かった事になります。

DSCF7203.jpg

これは去年の写真ですが、左がへの字 右がV字です。

穂の長さは歴然として違いますが、長ければ良いと言う事でもないかもですね。



V字稲作についてはまだまだ書きたい事がありますが

またすこしづつ書いていきます。


一つだけ注意しておき来たい事ですが

中期に窒素を切るべき時に 絶対追肥してはダメです。

茎数が飽和状態で追肥すると 必ず上に伸びあがって倒れます。

への字追肥を見て V字で育てている人がまねて出穂45日前に追肥するのは危険です。

コメント

Re: V字を考察する

ありがとうございます。
これもまた勉強になりました。
V字7.9反、への字0.9反でやっています。
への字がうまくいけば、半々にしてやろうと思っています。
              和歌山市 岩﨑

iwachinさんへ

への字 うまく行けばいいですね。
収量もそうですが、稲作の楽しみは倍以上になりますよ。

V字の話も時々書いていきますのでよろしくです。

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