への字稲作の醍醐味 

カテゴリ:への字稲作

はの字栽培さんから質問を頂きました。

「茎の太さを均等に太くするにはどうしたらよいのでしょうか?」

でしたね。

への字稲作の肝心な所ですのでじっくりと書いてみます。


下の比較した写真を見てください

分かりやすいようにペットボトルを置いてみました。


窪地(への字稲作)        隣(慣行稲作 元肥え一発)
DSCF6999.jpg DSCF7002.jpg

写真はサムネイルです クリックで大きくなります。

隣は2日遅れで植えたコシヒカリです。

茎の太さが全く違って 別な品種のように見えるのが分かりますか。



最近当ブログに来られた方の為に

への字稲作の復習をしてみると


通常の稲作は 田植えの頃に元肥をやって

最初から葉色を上げて初期の分げつをガンガン稼ぎ

元肥が切れてくる頃 分げつが増えすぎないように

中干しをして茎数の調整をします。

穂が出てくる少し前に穂肥をやって

また葉色を上げていくのでしたね。

(元肥え一発肥料はコーティングして時間差で穂肥が効いてくるようになっている)

V字型に葉色が変化するのでV字稲作と呼んでいます。


一方 への字稲作は

元肥なしの無肥料で出発し

出穂45日前に窒素肥料をどさっと効かし

中期から葉色を上げていき 分げつもこの頃から増やします

後はなだらかに肥効が醒めていきながら収穫を迎えます。

への字型に葉色が変化するからへの字稲作でしたね。

もうひとつ大事な事は への字稲作は疎埴薄植えを基本とします。


それで なぜ への字稲作にすると茎が太くなったかですが

6月に分げつの増え方と言う記事を書きましたが

その写真をもう一度出してみます。

DSCF6037.jpg

4 5 6葉の分げつは細く 7葉は太い分げつが出ています。

この後 9葉まで分げつ芽が出てきましたが全て太い分げつです。

4葉が分げつにならなかったのは 元肥をやってなかったからです。

太い分げつになって行く7葉が出始める頃に

への字追肥をやっていました。葉齢を書き込んだ記事

つまり初期の細い分げつが出る頃はなるべく寂しくしておいて

後半の7葉以降 太い分げつにつながる出葉の頃 がんがん稼ぐわけです。


V字稲作の場合は 初期の4葉から分げつを稼いでいますから

茎が太らずに分げつを出していきます。

画面上方 V字稲作  下方 への字稲作  6月1日の記事
DSCF5877.jpg

分げつを出しているから茎が太る暇がなく また細い分げつが出てしまいます。

後半の7葉以降の分げつは 元肥が切れて葉色が落ちていますし

中干しをしていますので かなり制限されてしまいます。

一株の植えこみ本数の多い株では 4葉の分げつはほとんど死んでしまい

無効茎となってしまいます。

40本近くまで増えた分げつが 穂を付けてみたら20数本になるのはこのせいです。


さて太い茎ばかりに仕上がって 無効茎もほとんど出すことなく

一株25~30本くらいで順調よく来た への字稲作ですが

登熟期を迎えて 稔実歩合がどこまで上がるかで収量が決まるでしょう。


これは このブログ読み続けるしかないね。




コメント

茎の太さについて

早速の御回答ありがとうございます。
うちの周りでは、一発肥料をやるところが多く、タンボで肥をまいている姿はあまりみかけません。世代交代が大分進み、田植え機を新しくする人が多く、農協の指導どおり、株間は50株未満が多いです。年寄りどももこれをまねて、古い田植え機でも株間をあけるようになりました。写真を見ると、への字はぼうぼうとしてますが、慣行?はまっすぐで茎の太さがそろっているように見えます。うちのまわりは、株間が広く、茎の太い、慣行?のような稲が多です。ちなみにうちのおやじは単585kg作っていましたし、おじさんは9俵ちょいといってましたから、単540kgオーバーかと思います。ちなみに私は、初年度単470kgでした。(涙)
あちこちとなりのタンボを数えましたが、穂の数が20数本というのは少ないですね。よほどの密植ではないですか?私が思うに、稲は賢くて、自分の育つ環境を察知し、それにあわせて大きくなるような気がするのでが・・・
への字さんのはなんだか管理が大変そうで、兼業農家の私には向いていないような気がします。

茎の太さについて

それからもうひとつ申し忘れましたけど、うちの地区の一等米生産比率は農協さんが言うには昨年度87%だそうです。

はの字栽培さんへ

そちらの方では慣行栽培でも疎埴にしているんですね。
だいたいV字でやってる場合は初期の茎数を取りたいために50株とか60株にしてるところがこちらの方ではまだ多いですよ。
苗箱も反当たり20枚以上使っているようで、私のへの字栽培のように薄植えにすると半分以下の反当10枚です。

への字はぼうぼうとしてますが>ぼうぼうとしている方が風通しがよく日光も株の中まであたりやすいと思いませんか?
分げつ期に開帳型の分げつを続けてきたのでこのような形になったんだと思います。

私が思うに、稲は賢くて、自分の育つ環境を察知し、それにあわせて大きくなるような気がするのでが・・・>稲は株間が広いほど隣の株と根っこが絡み合うまでの距離が広くなり 茎数が多く取れます。
株間が狭いと早くから隣の株との根がらみが起きますので自然と茎数も少なくなるわけですね。

への字栽培 追肥の時期さえはっきりつかめればそんなに大変な事でもなさそうです。
それに稲づくりが楽しくなります。

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