去年の記事で
ジャンボタニシの感染経路なんて書いたけど
始めて我が家の近くで見つけたジャンボタニシの卵でしたが
今年は我が村の全域で見かけるようになりました。
今日も田んぼを耕してたらあちこちの稲株に卵を見つけた。

用水の側壁 田んぼのコンクリート畔など どこの家の田んぼにもあります
去年はほとんど見かけなかったのに僅か1年でこれだけ蔓延したのに驚きです。
田植え直後の柔らかい苗を食い荒らすと言うけど今年は被害があった田んぼは無し
来年が危ないようです。
雑食性で繁殖力が強いジャンボタニシは広がり始めると急激に範囲を広げる
コンバインにくっついてよその田んぼに入るから
用水の上流も関係なく広がって行くらしい。
あのピンク色の卵は中が神経毒で苦味があるのでどんな動物も食べない
天敵なしの野放し 2週間で孵化して幼貝は2ヶ月で生殖能力ができる
ただ寒さには弱く 14℃以下で活動を停止0℃以下では25日で死滅する
大きな貝は土中に潜れないので冬場に死んでしまうが
小さいのが土の中に潜ってる
だから耕種的防除としては寒耕が有効で
冬場の気温がもっとも下がった時に耕転して寒気にさらすのが良いみたい
我が家の場合 緑肥の菜の花を田んぼに播いてるから寒耕はできない
ジャンボタニシは増え続けるんでしょうか。
少し前にへの字の仲間のyさんと話しましたが
よその村ではこのジャンボタニシの被害が出てるそうで
田んぼの一部の苗がなくなって寂しくなってるのは食害の跡らしいです。
yさんの田んぼでもジャンボタニシが発生して大変だと思ってたら
いつも雑草だらけになってしまう田んぼが全く雑草がなくなったそうで
ジャンボタニシが雑草をみんな食べてくれたんだそうです。
稲の苗を食べずに雑草だけを食べてもらう農法もあるようですが
絶妙の水管理が必要で、田植え直後から水深0cmにして
1日1mmづつ水深を深くしていき 10日経って苗がしっかりと固くなった時に
一気に水深を5cmの深さにすると苗は食べずに雑草の芽を食べてくれる
田んぼの均平が悪いと水の深さを一定に出来ない難しさがあるでしょう。
阿南市は徳島県内でも早植えで4月初旬から田植えをしています
実際 我が家でも一番早いのは4月7日に植えましたからね。
先に書きましたようにジャンボタニシは14℃で活動を停止しますので
気温の低いジャンボタニシが眠っている時に田植えして
活動が活発になるまでに苗を固く成長させておけば
水深に関係なく雑草だけを食べて稲苗は被害を受けない
実際にそうだったと話をしていました。
さて来年は爆発的に広がったジャンボタニシがどんな悪さをするのか
いままで有効な農薬がなくて困ってたけど
キタジンP スクミハンター スクミノン などいろんな薬も出回ってきた
それなりの対応は出来るでしょう